オープン・ウォーター

quote

オープン・ウォーターは1998年1月25日。
オーストラリアのグレート・バリア・リーフで起きた実際の事件を基に作られた。
低予算で作られたインディペンデント系のこの映画は、サンダンス映画祭でも話題になった作品。
低予算であるがためにCGやセット、スタントは使わずに海で撮影された。


アメリカからカリブ海にバカンスに来ていた夫婦は、余暇を楽しんでいた。
そしてある日スキューバ・ダイビングのツアーに参加する。
何組かのツアー客と乗員達を乗せたリーフ・エクスプローラー号は、早朝ダイビングスポットに向けて出発する。
ガイドの説明を受け2人1組でのダイビングが始まった。
予定時間ギリギリに海面にあがってきた二人は、その光景に驚愕する。
乗員の単純な点呼ミスで、大海原に取り残されてしまったのだ。

見始めは、主人公達と同様に少し余裕で観ているのだが、観ているうちに徐々に恐怖が深層心理に入り込んできて、気付かないうちに「オープン・ウォーター」に侵されていく。
もしもあれが自分だったらと考えるとなおさら”ゾーッ”とするような恐怖がわき上がってくる。

どうせ観るなら、海水浴やダイビングに行く前に観るのが良いかもしれないが、おそらく恐怖で底の見えない海には入れなくなるだろう。
この時初めて「オープン・ウォーター」の恐怖に巻き込まれていたことに気付くだろう。。。
実話を基にした映画はいまいちな場合が多いが、この映画はいけてる。


それにしても映画評を書く時期がチョットずれてるような気がする。
観たのは夏真っ盛りだったのだが。。。

隠された記憶

quote

隠された記憶。
ミヒャエル・ハネケ監督による深層心理に訴えかけてくるフランス映画。

オープニングでいきなり、一瞬静止画?と思わせるシーンが音楽もなく長々と続くために、ん!?失敗したかなと思う。
主人公達の声が聞こえてきて、始まってたんだとチョットほっとする。

テレビに出演しているジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)と妻アン(ジュリエット・ビノシュ)は、自分たちの家の前から撮ったと思われる映像が録画されたビデオを観ていたのだ。

何所からどのように何の目的で撮ったのかは解らないが、明らかに意図的に主人公達の家を定点カメラで撮っているのだ。
差出人も解らない、手紙などもなく意図もわからない、ただ家の前の映像を納めただけのビデオ。
そういったビデオが、2回3回と届く。これらは撮った日時が違うのである。

気になった夫婦は、警察に届けるが事件にならないと相手にしてくれない事を知る。
誰が何のためにやっているのか・・・自分で調べ始める。
そして事件は起こるのだ。


この映画は、音楽がないためにすごく静かな印象だ、それも不気味な位静かだ。
それにゆったりとしたペースで進んでいく。しかし、謎を解くために頭はフル回転している。
そして徐々に引き込まれていき、最後にはまさかの展開が・・・。

この映画は、おそらく映画館で観るよりもDVDで観た方が正解だったと思う。
必ず監督のインタビュー映像を見た方がいい。



それにしても謎の多い映画だ。
好きな人には、たまらない作りになっているが、あまり考えると眠れない悶々とした日々が待っている?

REVOLUTION6(レボリューション6)

quote

まだドイツが西と東に分かれていた頃。ベルリンのクロイツベルグ地区マッハナウ通りのマンションを拠点にした「GROUP36」と名乗るアナーキーな6人組、が当時の政府にたいして抵抗運動を繰り広げていた。
彼らは自信の運動をフィルムに収めていた。彼らはとある豪邸に手製の圧力鍋爆弾を仕掛けるが、これまで同様爆発はしなかった。
時は流れ、ベルリンの壁は崩壊、東西ドイツの統合、ユーロ導入など激動の時代を過ごす。
あの豪邸に不動産業者と買い手が現われ、開かない扉を無理矢理こじ開けると、爆発しなかったあの爆弾が爆発してしまう。
この爆弾の爆発をキッカケに、警察はかつて抵抗運動の拠点だったマッハナウ通りを一斉に取り締まりが行われる。
マッハナウ通りで「GROUP36」として、今なお抵抗運動を続けるティムと車椅子の生活を送るホッテの2人は、あの時に撮ったフィルムを押収されてしまう。

今もなを自分たちの黄金時代から抜け出せない2人は、別の道を進んだ4人を探しだし、証拠となってしまうフィルムを押収されたことを告げて回る。
更生して大人としてまともな道を進んでいた彼らは困惑し、迷惑顔すらみせる。
しかし、自分たちの身も危険だと理解したとき彼ら6人は協力して押収されたフィルムを警察から奪還する事を選ぶ。

光っていた過去から抜け出せない男2人と、かつて輝いていたときも通過点として生きている男女4人のギャップをリアルに描きながら、かつての仲間達の友情や人間模様も描いた面白い作品。

刑事が言った一言「右と左の闘いは終わった。勝ち組と頑固な負け組の闘いだ。」が印象的。
ドイツで起こった特有の激動の時代をもとに映画にしているのだが、こういった主人公達の生き方は、現代の日本にいても感じることが出来るだろうから、観ていても感情移入しやすいく楽しめた。
6人の内誰に共感できるかは、人それぞれだろうが、この映画で青春だな!といった感じの映画。


それにしても
ティムがベンツに付いているボンネットのマーク「スリー・ポインテッド・スター」をスポッ!ていう感じで、簡単に取ってたけど実際にもあんなに簡単に抜けるものなのか?

ハードキャンディ

quote

現代版赤ずきんちゃん。ハードキャンディ。
とは言ってもオリジナルストーリー。
出演者は3人だが、ほぼ2人で作られた極低予算映画。

14才の少女ヘイリーは、出会い系サイトで知り合った34才のカメラマンのジェフと直接会う約束をする。
キュートな少女ヘイリーを気に入ったジェフは、いつものように彼女を自宅に招待する。
ヘイリーは疑う様子を見せることなくジェフの家についていく。ジェフは下心見え見えで酒を飲ませようとする、しかしヘイリーは自らスクリュー・ドライバーを作りジェフに勧めるのだ。
そして罠だと気付いた時には既に遅かった。。。。

この映画は怖い。特に男性はイライラするだろうし、腹立たしくも思うだろう。しかし一番は身も凍る(縮こまる)思いをする事だ。
14才と言えば中学生だが、34才のおっさんと世にも恐ろしい(面白い?)ゲームを繰り広げる。


ちなみにハードキャンディは、直訳すると「固いアメ」だが、題名で使われている意味は、スラングの方だ。
その辺の意味は、このサイトでは自粛させてもらう。意味を知らないで観た方が楽しみが増えて面白いだろうから。

プラネット・テラー in グラインドハウス

quote

プラネット・テラー in グラインドハウス
かつて1970年代のアメリカで流行った2本や3本立てのB級映画、通称「グラインドハウス」をロバート・ロドリゲス監督とクエンティン・タランティーノ監督が、それぞれ1本ずつ撮影して復活させたB級映画風作品。

その2本のうちの1つロバート・ロドリゲス監督作「プラネット・テラー in グラインドハウス」は、軍がひそかに開発していた秘密兵器、ゾンビ化するウィルスが漏れ出し近隣の住民がゾンビ化していき、主人公でダンサーのチェリー・ダーリンと、昔の恋人で正体不明だがガンやナイフさばきは只者じゃないエル・レイや金玉集めが趣味の売人アビー、麻酔注射をまるで凶器のように扱うダコタらがゾンビたちを片っ端からやっつけていく話。

もともと両足あったチェリー・ダーリンは、ゾンビに足を食われ(なぜかゾンビ化しない)片足になってしまう。そこになぜかピッタリのライフルをエル・レイが持っていて、なくした足のほうにくっつけ、片足がガンの女に変身する。
その片足につけたガンでゾンビ達を撃ちまくる。そうロバート・ロドリゲスが好きな妙なポーズをつけて撃ちまくるのだ。

グラインドハウスの雰囲気を出すためフィルムにノイズが入ったり、カビが入った部分があったり、途中フィルムが焼けて消失している部分がある徹底している。
やはり映画の設定や出演者(失礼)は、B級の匂いがする。しかし全体的に巧くまとまっていて、そこらのA級作品にも負けない仕上がりはさすが。

これのために作られた架空の映画「マチェーテ」の予告編が入っているが、何故か観てみたくなったのは私だけ?

それにしてもヘイグ保安官(J.T.ヘイグの弟)が、嫌がらせをしてでもほしがる(この辺の設定もB級)「ボーン・シャック」の主人J.T.ヘイグが作るバーベキューソースを食べたい。

バーン・アフター・リーディング

quote

「ノーカントリー」で話題をさらったコーエン兄弟の作品。
突然CIAを止めてしまったアル中気味で短気なオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)。CIA時代の暴露を含めた自伝を書くために家に引きこもる。
そのオズボーンの妻で女医のケイティ(ティルダ・スウィントン)は、連邦保安官のどスケベ男ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中で、オズボーンと離婚を考えている。
奥さんに惚れているのに浮気しまくるハリーは、極秘裏に地下室で何かを作成中。一度も人を撃ったことがない。
フィットネスジムで働くリンダ(フランシス・マクドーマンド)は、男との出会いのために全身整形を考えている。登録した出会い系サイトで、知り合った男とデートを繰り返すうちハリーと出会う。
リンダと同じフィットネスジムでインストラクターをやっているチャド(ブラッド・ピット)は、頭は弱いが体力には自信がある筋肉バカ。iPodで音楽を聴くこととチャリンコにこだわりをもっている。
ある日フィットネスジムのロッカールームで落とし物のCDが見つかる。チャド達はそのCDの中を見てCIAの機密情報と勘違いする。
CDの持ち主がオズボーンであることを突き止めたチャドはリンダと共謀して金を脅しとろうと画策するが失敗してしまう。そのCDをロシア大使館に売ろうとしたことで、CIAに目をつけられ監視されることになる。
超豪華な出演者達だが、それぞれに良いあじ出してます。
コーエン兄弟が作り上げた、お馬鹿でどこか抜けたキャラクター達が上手く絡み合って形になっている。そのキャラクター達が実に絶妙な組み合わせになっていて、それぞれが重要なキャラになっている。
クライムサスペンスのような雰囲気を醸し出しつつ、例の「クスクス」笑いに巻き込まれるコーエン兄弟ファンにはたまらないコメディー映画。



Recent comment

Recent trackback