ゴスフォード・パーク

quote 舞台は1932年のイギリス郊外の田園地帯にあるカントリー・ハウス、「ゴスフォード・パーク」。
そこに主であるウィリアム・マッコードル卿(マイケル・ガンボン)と、シルヴィア夫人(クリスティン・スコット=トーマス)に招待された人々が次々と集まって来る、キジ撃ちと、豪華な食事、他愛の無いおしゃべりや他人のゴシップ、貴族たちのパーティーが始まる、そのなかで事件が起こる・・・。


この映画「ゴスフォード・パーク」は、ロバート・アルトマン監督の「ザ・プレイヤー」「ショート・カッツ」等にみられる得意とする撮り方で、キャラクターそれぞれに焦点をあわせて撮られている、『階上』の貴族たち、一見あまり関係のなさそうな『階下』の召使たち、それぞれが絶妙に絡み合って、最後にはちゃんとつながっている。

まさに「ロバート・アルトマン」ワールドの集大成といってもいい作品ではないだろうか、実に絶妙な構成になっている。


他の監督には真似の出来ないロバート・アルトマン特有の撮り方。

他の監督が真似たとしても、わけのわからないくだらない作品になるに違いない。

私は観終わった後、誰と誰がどうなっていたのか混乱していたので、パンフレットを見直したくらいだ、それだけに観るときは、集中して観たい。


残念ながらロバート・アルトマン監督の新作映画を観ることはもう出来ない。
2006年11月に惜しまれながら天に召されていますが、彼の残した作品達は永遠に残ることでしょう。

トレイン・スポッティング

quote 題名の「トレイン・スポッティング」の意味は「チャンスをつかめ」らしい、イギリス映画だがかなりスコットランド色が強い。

発音なんかはそんな感じだし、主演のユアン・マクレガーと、好きな俳優の一人でもあるロバート・カーライルもスコットランド出身。

監督のダニー・ボイルは「シャロウ・グレイヴ」で長編デビューをしているが、このときもユアン・マクレガーが出ている、この「シャロウ・グレイヴ」もなかなか面白い。

この「トレイン・スポッティング」が二作目となるが、またもやユアン・マクレガーと組んで、彼にとって最大のヒットとなった。

この映画は日本人(少なくとも私)にとっては衝撃的だった、特に同年代の人たちにはカルチャーショックを与えたのではないだろうか、仕事もしないで失業手当をもらい、それでヤクを買う。

それでも足りないときには窃盗をして金をつくりまたヤクを買う、彼らの生活はヤク中心でまわっている。

ロバート・カーライルいわくスコットランドでは、そういったことが現実に起こっているというのだから凄まじい国だ。

当時としては結構斬新な描き方だった、その後の似た映画を観ればわかるとおり、かなり影響を与えた映画ではないだろうか。

出演者はそれぞれ個性が強いが、なかでもスパッド役のユエン・ブレンナーは最高だった、失業手当を貰うために面接に行くのだが、あまり喋るのは得意じゃないからとヤクをやっていくのだが、ハイになっていて訳のわからないことを弾丸のように喋って落とされてしまうのだが、それが面白くてはまってしまった。


それにしてもロバート・カーライルの出る映画(イギリス映画)で、サッカーの話題が出ない作品はあるのだろうか。


映画評 索引

quote これまでこのブログで紹介した映画の索引。
映画タイトルをクリックするとそのページにジャンプします。


あ行:
アメリ
イン・ザ・スープ
エル・マリアッチ
オープン・ユア・アイズ

か行:
ガタカ

さ行:
ストレイト・ストーリー
スモーク
スリング・ブレイド
ソウ

た行:
タンク・ガール
デリカテッセン

は行:
バグダット・カフェ
バタフライ・エフェクト
二十日鼠と人間
ビッグ・リボウスキ
不思議惑星キン・ザ・ザ
ファーゴ
プリシラ
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

ま行:
マルコビッチの穴
ミラーズ・クロッシング
メトロポリス
メメント
モルグ

や行:
ユージュアル・サスペクツ

ら行:
ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

スリング・ブレイド

quote 監督のビリー・ボブ・ソーントンは俳優としてかなり有名だと思うが、この初監督映画の「スリング・ブレイド」は、監督・脚本・主演など三役をこなしている。

俳優として有名な人は、監督ではうまくいかないのがこの世界の常識とまではいかないまでも、失敗(駄作)に終わるケースが多いのだが、この「スリング・ブレイド」は凄い!

何が凄いって、ビリー・ボブ・ソーントンが出ている映画を観ている人はわかると思うが、超一級のカメレオン俳優ぶりを遺憾なく発揮している、キャストなどを見ないで、これを観るとビリー・ボブ・ソーントンが出ていた事にきずかないだろうと思うくらいだ、知っててもこれが!?という感じなのだから。

勿論、ビリー・ボブ・ソーントンの演技力だけではない、脚本もいいし監督としてもたいしたものだ。

あらすじに少し触れておくと、知的障害を持ち、母親とその不倫の相手を殺害し施設に収容されていた主人公(ビリー・ボブ・ソーントン)と、ある少年と家族とのヒューマン・ドラマ。

最後に、ビリー・ボブ・ソーントンが「スリング・ブレイド」以外で、カメレオン振りを発揮している映画を紹介しておくと、あのサム・ライミの「シンプル・プラン」「ギフト」、オリバー・ストーン監督の「Uターン」(これも面白かった!)など、興味のある方は、チェックしてみてはいかがだろうか。

ガタカ

quote 自ら監督、脚本をこなしたアンドリュー・ニコルの長編映画デビュー作「ガタカ」。
近未来の社会を描くSFだが内容はヒューマンドラマといっても言い。

遺伝子工学の発達で、人の遺伝子までも操作できるようになった社会では、産れる前に劣性遺伝子を排除し優秀な遺伝子だけを残せるようになっていた。

遺伝子によって総てが決まる社会では、遺伝子情報で「適正者」と「不適正者」に分けられ、総てがこれによって決まってしまう。

主演のイーサン・ホーク(ヴィンセント・フリーマン)は、遺伝子操作を受けずに産れた「不適正者」だが、「適正者」の弟との勝負に勝ったことで、夢であった「適正者」のエリートしかなれない宇宙飛行士になることを決意する。

「適正者」になるためにブローカーを通してジュード・ロウ演じるジェローム・ユージーン・モローと知り合う。

ジェローム・ユージーン・モローは「適正者」のなかでも超エリートの遺伝子を持ちながら、自殺未遂で下半身不随になっていた。

ヴィンセント・フリーマンは、その彼から体毛、尿、血液などを提供してもらいジェローム・ユージーン・モローになりすまし宇宙飛行士になろうとする。。。。。


一見完璧のように見える遺伝子による管理社会のスキをついて、いわゆる負け組の主人公が成り上がろうとする様を描いた問題作。


ちなみにイーサン・ホークは、ガタカで共演したユマ・サーマンと結婚し子供もいるが、現在は離婚している。
実生活でも「適正者」ではなかったようだ。

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